今回は、「投資としての読書」という本を読んだのでその要約と学んだことについてまとめていきます。
【基本情報】
タイトル | 投資としての読書 |
著者 | 本山 裕輔 |
出版日 | 2023/02/09 |
Amazon URL | https://www.amazon.co.jp/dp/4866802170 |
著者が本の要約をスライドにまとめているので、こちらも参考になりました。
本の概要
- ビジネスパーソンが本を読んでも内容を覚えられず、仕事に活かせないという問題を解決するための読書術を紹介
- 読書の前に自分が得たい知識やスキルを決め、本の選び方や読み方を工夫することで、効率的に知識を習得できるようになると説明している
内容
■ 問い
費用で終わる読書ではなく、資産に変わる読書をするためにはどうすればいいのか
■ 要約
アウトプットありきの独学サイクルを実施することが重要
- アウトプットが先、インプットが後の方が効率的
- 自分自身の実体験でもそう思う
- 例えば、TypeScriptの分厚い本を最初から読んでも、3章ぐらいで挫折する
- 流れは以下
- 新たに得たいスキルを決める
- アウトプットの機械を作る
- アウトプットする
- 周囲からフィードバックを収集する
- 必要な情報をインプットする
- 成果創出・スキルアップしながら、再投資する
※ 5のインプットするが読書にあたる
費用を資産化できるか否か
- 費用で終わる読書
- 本の値段 + 読了時間 × 1時間あたりの機会費用
- 本を読むことにもコストがかかっていることを認識する
- 資産に変わる読書
- 本で得た学びによって何かを継続的に生んでいる状態
- 費用を資産化することが重要
- そのためには以下のことを知る必要がある
- WHAT:何を読むべきか:本の選択
- HOW:どう読むべきか:本の読み方
■ 根拠
WHAT:何を読むべきか:本の選択
- まず、前提として読書の成果は何を読むかで8割決まる
- ビジネススキルの全体像を把握し、どのスキルを鍛えるかを設計してから本を選ぶ
- アウトプットの種類は2つ
- 長期的に育てたいアウトプット(川下り型)
- 普遍的に役立つもので、成果が出るまでに長期間必要
- すぐに理解できる必要はない
- 抽象的な内容(考え方や自己啓発系など)、教養など
- 普遍的に役立つもので、成果が出るまでに長期間必要
- 短期的に育てたいアウトプット(山登り型)
- 今できないことを短期間でできる状態にする
- 具体的な内容に対してのハウツーやハンズオンなどの本
- 長期的に育てたいアウトプット(川下り型)
HOW:どう読むべきか:本の読み方
- まず、前提として、読書は全部読まずに「大事な2割」だけを読み解ければいい
- 具体的な方法
- 高速回転並読
- 1回あたりの読む時間を短くして、とにかく回転数を上げる
- 1~3回目:眺めるだけの流し読み
- 4~7回目:見出し・太字・各章の最初と最後の重要な部分だけを理解するつもりで読む
- 8~10回目:興味があるけれど、理解できなかった箇所だけを読む
- また、別の本を並行して読むことで無意識での理解を働かせる
- 理解を要約
- 要約 = 問い × 答え × 根拠
- 理解した要約をA4一枚(ペライチ)にまとめる
- 無駄な情報を削ぎ落とす意識が働く
- コンパクトであるため、資産として使いまわしやすい
- 禁じ手
- 文脈剥離
- 写経メモ
- 高速回転並読
■ メモ
- 紙の本か電子書籍のどちらがいいか
- 著者は「紙の本」
- 仮に合わなかった、駄本だった場合は売りに出せる
- 個人的にも紙の本に1票
- 継続的に読みたい本であれば電子書籍も買う
- メモやマーキングがしやすい
- 著者は「紙の本」
学んだこと
① アウトプットのやり方とその重要性
昔は学びたいこと、身につけたいことがあったら、関連する本や動画でインプットをしてから、アウトプットをする流れが当たり前だった。しかし、最近では著者が言っている通り、アウトプット前提もしくは、アウトプットしながら必要な情報をインプットする方が効率が良く、記憶にも残りやすいことを実体験で感じていたため、改めてこの方法で学習を進めていきたい。
② 全て読む必要はない。大事な2割を読み解ければいい。
色んな読書術の本の中でも言われているが、やはり共通してみんなが言っていることを改めて認識。読む目的に合わせて、必要な情報を抽出し、それを実行に移していくのが良さそう。
ネクストアクション
① 読んだ本のアウトプットの実施
今回、こうして自身のブログの中でアウトプットしているが、これを続けていく。理想は著者が実施しているペライチでのまとめを作れればいいが、一旦読書アウトプットを習慣化することを優先して取り組む。
② 高速回転並読の実施
すぐに実践できそうなことが「高速回転並読」。とにかく、最初から熟読せず、複数回さっと読んで、別の本を読んでを繰り返してみる。実際、別の本でやってみたが、意外とポイントとなる内容も記憶に定着し、効果を実感している。
まとめ
初めて読んだ本に対して自分なりに整理し、アウトプットをしてみました。
ネクストアクションを出し、行動に移すことで、費用としての読書ではなく、資産としての読書になったのではないかと思います。他の本でも継続的にアウトプットを続けていきたいです。